風の谷のナウシカ

「立派な木。
千年以上生きてる…ここならテトもきっとさみしくない。
やがて木の一部になって…風や訪れる鳥達を感じるわ。」

ラストに一筋の光が射す映画版と違って、このマンガ版は非常に暗く、そして重い作品です。
しかし、とってつけたような解決策をラストに用意するよりも、ずっと作品世界がリアルに感じられるのは間違いないと思う。
全編を通して描かれるナウシカの誠実さは、読み手の心から不純物を取り除き、魂を透明にしてくれます。

バナナ・フィッシュ

「もう忘れろ…いや、そんなこと言うのは無神経だな。
忘れられるもんならとっくにそうしてるよな。
だったらもう…思いだすな」

とにかく、渋い名セリフが多い作品だ。
米国議会、軍部、マフィア、少年ギャングと、物語を構成するメンツが豪華。
この漫画を超えるエンターテイメント・ムービーはこの世に存在しないと思います。

ベルサイユのばら

「知っているかい、ばあや。
このごろ平民の間ではムッシュウとかマダムとか呼ばれる代わりに、市民だの女市民だのと呼ばれる方が名誉だということになっているそうだ。」

この漫画の魅力はドラマチックな史劇の部分だけではありません。
これほどまでに多くの読者の心を掴むのは、いくつもの命をかけた恋が描かれているからです。
シェイクスピアに匹敵するほど素晴らしいセリフが、怒濤の如く登場します。
このセリフもその1つです。

カムイ伝・第1部

「大きな岩に当たってむなしく砕け散る波でさえ…いつか岩の形を変えていく。」
登場人物の「生き様」もさることながら、その壮絶な「死に様」が深く胸を打つ時代マンガの大傑作です。
非人という身分から抜け出す為に忍者の道へ進んだカムイ。
彼は身分制度を定めた家康自身が被差別階級の出身だったという、社会をひっくり返す極秘文書と出会う。
その文書をめぐって幕府派と反体制派の忍者たちの熾烈なバトルが繰り広げられる。
日本マンガ史上類を見ない、圧倒的迫力で読者に迫る群像劇。

火の鳥

「今度こそと火の鳥は思う。
今度こそ信じたい。
今度の人類こそ、きっとどこかで間違いに気がついて、生命を正しく使ってくれるようになるだろう」

人間を語る時に、漫画が文学に匹敵する力を持っていることを証明してみせた手塚作品の金字塔です。
火の鳥は不死鳥と呼ばれるように永遠の命を持っている生命体です。
手塚氏は太古から人類の興亡を見つめ続けてきた火の鳥の視点で、「限りある命」を精一杯生きることの尊さや、生命そのものへの讃歌を34年間に渡って描き続けました。

るろうに剣心

「にやついてんじゃねーよ。
夢を語って笑うならもっと胸はって堂々と高笑いするもんだぜ。
でねぇとだれもしんじちゃくれねーぜ。」

確かにそのとおりだと思います。
堂々と語って高笑いできる夢を見つけたいと思います。

誰彼

「人は皆、それぞれに違うものだ」
この言葉をどれ程の人が理解しているのだろうか。